天風録 2016-7-1

職場近くの神社の境内に、カヤを束ねた大きな束を見つけた。まずは左へとくぐり抜け、次は右に、もう一度左から回り神社へと参るー。作法にならって、8の字を描くように「茅の輪くぐり」。わが身のさびを落とす▲早いものでことしも折り返しに差しかかった。今日「夏越祭」を催す神社も多いだろう。参拝者は境内に据えられた茅の輪をくぐる。この浮世で半年を過ごした身を清めるとともに、夏を元気に過ごせるよう願って▲年の前半を顧みれば、大きな災厄が社会を揺るがしてきた。山陽道などで悲惨な事故が起き、政治とカネの疑惑がまたも。熊本地震の被災者は今も困窮する。海外では北朝鮮が核実験を強行し、欧州ではテロが相次ぐ。後半は平穏であってほしい▲連日、汗を流しての農作業もそろそろ骨休めを。あすは「半夏生」である。疲れた身をいたわり、タコを食べる風習がある。滋養補給だけでなく、稲がタコ足のごとく八方へ根を張って豊作となるよう祈る意味合いも▲だが半夏生の雨は大雨になるそうだ。降りはせぬかと気にかかる。水害に見舞われ、雨はもうごめんという地域もあろう。カヤとタコの後利益で息災の年へ折り返したい。

書き写しにかかった時間;30分